新しいのに、懐かしい・・・・・・。
津軽金山焼には、現代に生きる私達の心を潤す温もりがあります。
金山の大溜池の底に堆積していた良質の粘土、
山林には風雪に耐えてきた大量の赤松。
陶芸に最適な資源を得ることと、自然を整え生かすことを心に。
かつてこの地にあった須恵器の強い影響を受けた津軽金山焼は
1350度の高温でじっくりと焼きあげて固める「焼き締め」
の手法で、深みのある独特の風合いをそなえた焼き物を
生んできました。
土と炎と、作家の情熱・・・・・・
津軽金山焼は、人と自然が織りなす焼き物づくりの原点をみつめ
今日に生かしながら「新しい伝統産業」の道を歩み続けます。
焼きの特徴
胡麻(ごま)
燃料の松灰が胡麻をまぶしたように
斑点状にふりかかったもの。
玉だれ
火の近くに置かれたために大量の灰を
かぶり胡麻が溶けて流れた状態のもの。
棧切(さんぎり)
灰に埋もれて火が直接当らなかった、
または窯の中の酸素が少ないために
いぶすような状態で焼かれ、
灰色や青色などの景色になったもの。
牡丹餅(ぼたもち)
器同士くっついた部分が赤く染まったもの
緋襷(ひだすき)
器がくっつかないようにワラを
巻いた部分が赤く焼けあがったもの。