登り窯をつくる

5連登り窯の築窯

現在、金山焼の窯場には7種類8基の薪窯があります。
通常、耐火レンガの使用限界は約150回ですが、
金山焼では、窯焚きの頻度が激しいため、7~8年でこの回数に達してしまいます。
そのため、数年ごとに新しい窯をつくります。

この記録は、平成24年3月に5連登り窯をつくった時のものです。

今後の窯には排熱を有効に活用する為、蓄熱室をつくり、
発電やその他のエネルギーとしての活用をしていきます。

5連登り窯の築窯の様子
工藤専務の設計図を元に、メンバー総出で窯作りです!!
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2月21日(火)

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10年間働き続けた旧窯。お疲れ様です。。。


2月22日(水)

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取り壊し準備として、外まき土を落としました!


2月23日(木)

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工房全員でお祓い。  金山流・重機で一気に解体!!
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半日でなくなっちゃいました。煙突の部分がぽっかり開いちゃってます。(写真右)


2月24日(金)

朝から地割作業開始です。
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午後からは掘削が始まりました。パワーショベルは窯元が担当!
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基礎工事はじめました。初戸のコンクリート打ち。土台が大事!
金山焼では、過去の経験から窯の基礎にコンクリートを使います。


2月25日(土)

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野呂理事長をはじめ、女性スタッフもコンクリート作業。
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この日は1番窯と2番窯の基礎工事!


2月26日(日)

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研修生は初めての土木工事。金山焼では何でも経験していきます。
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初戸(うど)のレンガ積みが始まりました!


2月27日(月)

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今日も順調に作業が進んで…  …!?
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なんと雪の重みで窯場の一部が倒壊!でも窯つくりの作業は順調です♪


2月28日(火)

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旧窯から外したレンガもキレイに掃除して再利用します。
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旧窯から外したレンガもキレイに掃除して再利用します。
初戸(うど)のレンガはもうこんなに積まれてます!


3月1日(木)

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最後のコンクリート作業。
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レンガ積み作業が順調に進んでいます。
1番の部屋の壁が少しだけ出来てきました!


3月3日(土)

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1,2番の部屋の壁ができてきました。同時進行で床敷きチームが先行します。
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京都から来た研修生の近藤君。慎重にレンガ積みをしています。
設計図通りの窯の姿が見えてきました。
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工房の中川さんはレンガ積みに思わぬ才能を発揮!!
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女性の頑張りが目立ちます。
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ほこりと寒さに耐えるため、この格好です;


3月4日(日)

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ぐーんと伸びてきた壁!!
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1,2,3番の壁が完成!研修生の竹内君、蓄熱窯に挑戦


3月5日(月)

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暗くなっても作業は続く… 大事な作業なので、細かな指示を受けています。

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初戸のアーチはこんな具合。壁の厚さは約50㎝あります!
パワーの女子チーム。慎重な男子チーム。
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職人技を発揮する三上弟。 高齢な三上兄も屋根に乗る!


3月6日(火)

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次々に進むアーチ作業  後ろから見た窯
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戸口側から見たアーチ
屋根も続々と出来て行き、見慣れた窯に近づいていますね!!


3月7日(水)

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3番目の部屋まで屋根がかかりました
4番目の部屋もレンガ積みが終わったようで
あともう少しのところです
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「メモリアルレンガ」も積みました!
このメッセージと一緒にこの窯を大事に焚いていきます。
書いてくださったお客様、いつでも見に来て下さいね。
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そして蓄熱室。
この様な複雑な内部になってきました。
初めての試みなのでこの先が楽しみですね。
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地面から160㎝程の高さまでレンガが積み終わりました。
明日はいよいよ大詰めです。
全ての部屋の屋根ができあがる!!かな?!
作業は急ピッチで良いペースで
出来上がってきています!!

作業をご覧になりたい方は大歓迎です。
是非お越しください



3月8日(木)

本日もメンバー総動員で窯作りは進んでいます。
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煙突もこんなに高くなりました!
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解体した旧窯からのレンガ掃除もラストスパート!


3月9日(金)

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これも金山流!
地面に穴を掘り、重機でかくはん。
窯の外まき土を準備中!
外まき土の材料は、ねんど、砂、苆(すさ:藁を短く切ったもの)。
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そして窯の上には土をまくため多くのメンバーがすでにスタンバイしてます。
屋根はレンガが2層になっていますが、さらに保温のために土をまきます。


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窯の上面に、土をのばしていきます。
頑丈にできているから、こんなに乗っても平気です!
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みんな泥んこ!でも楽しそうです。

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土が盛られ、窯の本体がほぼ完成!
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高いところはおまかせ!中鉢さん
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側面の仕上げはこの人、秋元さん
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大谷石もついて、キレイになった窯まわり。
あとは、明日の窯内部の仕上げで完成です!!


3月10日(土)

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今日は最後の仕上げ。窯内の余分なモルタルを落とし、目地詰めをします。
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丁寧に最後の作業です。
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カメラを向けられ思わず笑顔
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中鉢さんの娘・かのこちゃんも応援!
別部隊はフォークリフト作業のための最後のコンクリート敷き

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窯を作った戦士たち(他5名)

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炭穴側から見た窯
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入口側から見た窯
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煙突も完成です!煙突の高さは約7m!


3月11日(日)

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今日は新登り窯の入魂式がありました。
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今までの作業の様子とは一変、窯場が神聖な雰囲気に。
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新しい窯に、初めて火が入りました…!
窯元を始め、スタッフ全員で祈りを捧げます。


5連登り窯の仕様

部屋数
容量 10㎥
使用レンガ数 約20,000
長さ 13m

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