CO2排出による環境への影響
化石燃料の大量消費により、森林などが吸収するCO₂よりも排出するCO₂の量が増え、
大気のバランスが崩れてきています。
CO₂は温室効果ガスの一つで、CO₂濃度が高まれば、地球の気温上昇につながります。
地球温暖化になるとどのような影響があるのでしょうか?
① 漁獲量の変化
② 台風の強大化
③ 海面の上昇
④ サンゴの白化
⑤ 農作物の不作
⑥ 動植物の生息域の変化
⑦ 大雨により土砂災害・水害の増加
このように、温暖化によって、地球環境に様々な悪影響がもたらされます。
カーボンマイナスの薪窯
津軽金山焼では、廃屋の木材を使って窯焚きを行っています。
木の成長過程で吸収されたCO2が排出されるので、吸収と排出が差引0でカーボンニュートラルになるからです。
しかし、カーボンニュートラルが成功していても、増えすぎたCO₂を減らさなければ地球温暖化は止まりません。
そこで、津軽金山焼では「カーボンマイナス」の薪窯をつくる挑戦をしています。
ポイントは大きく2つあります。
・従来よりも使う薪の量を減らすことで、カーボン(CO₂)を削減する
・人体に悪影響な黒煙(煤塵・粉塵)の排出をなくす。
わたしたちは、環境に優しい製法でつくられた商品が皆様に届くことを願っています。
さらに、金山焼では割れてしまった陶器を回収し、粉砕することで、陶器の原料に再利用しています。
詳しくはこちらをご覧ください。
世界初!カーボンマイナスの薪窯の仕組み(実験中)
これまで、工業総合研究所、弘前大学の研究者の方々にご協力をいただき、実験を行ってまいりました。
今回は、カーボンマイナスが実現する新しい薪窯についてご紹介いたします。
1.不完全燃焼した黒煙(COなど)を再燃焼する
→排出される煙は完全燃焼され人体に有害な煤塵・粉塵をなくします。
★再燃焼は電気炉と空気(酸素)によって行われます。
このとき使用する電気は、自社の風力・太陽光発電によってつくられたものです。
2.再燃焼することによって放出される熱エネルギーを回収する
3.回収した熱エネルギーを使って、窯の温度を上げる
→窯の温度を上げることで、薪の量を減らします。
4.回収した熱エネルギーを、薪の乾燥に利用する
→薪に含まれる水分量を減らすことで、薪を最大限に燃やすことができます。
その結果、従来よりも少ない薪の量で窯を焚くことができます。
2023年秋、上記のカーボンマイナスの薪窯をつくる予定です。
世界の未来のためにこれからも、津軽金山焼は環境に配慮した活動を行ってまいります。